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雑感その23です。

■秘密のお店

ひみつのおみせ。
インターネット上に、食べ歩きブログは数多くあります。
自分の好きなお店や美味しかったお店をまとめるブログ、
無条件で行ったお店を載せるブログ、管理人によってさまざまです。
基本的に、当ブログ「珈琲とお味噌汁」は、
「行ったお店は全てブログの記事にする」というスタンスでやってきました。

そんな中、「ブログを見て誰かが行ったら問題があるのでは?」
と感じた場合に限り、記事にしない事があります。
清潔度や味、店員さんの態度、諸々「問題」ではありますが、
当ブログではただ一点「健康上問題が出る可能性がある」場合のみです。
味がまずい?ホコリっぽい?腹こわさなきゃ細けぇ事さ!みたいな。

とは言え、あまりにパンチの効いた店があると「誰か聞いてー!」
なんて思ってしまうのも事実。
今回の雑感では、店名や写真を伏せた上で、そんなお店を記事にしてみました。
場所や店名についての問い合わせにはお応えしかねますのでご了承下さい。
いやホントに。

■某店A

通りすがりに見つけたこちらのお店。
立て看板にモーニングや日替わりランチの文字がある事から喫茶店と確認。
営業を確認し、中に入ってみると、何でしょう。独特の匂いが。
良く言えば、田舎のおばあちゃん家の匂い。
遠い昔を思い出す…ツーン。
迎えてくれたのは、年配の女性お一人です。
さて座…座る場所が無いー!
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テーブル席がいくつか、あとはカウンター席が並んでいるのですが、
入口すぐの席以外は、椅子、テーブル、全て荷物などで埋め尽くされています。
カウンター席もありますが、椅子の上にも荷物がモリモリ。
とりあえず入口すぐの唯一の席に座り、ママさんが水を運んで来るのを待つ事に。

ゆっくりゆっくり水を運んでくるママさん。
モーニングを頼んで、一息つきました。
・・・・・。
・・・・・・・・。
モーニングが出てこない。
様子を見ていると、食材などを探すのに時間を取られているご様子。
バタン、バタン(あちこちの冷蔵庫を確認中)。
あ、ハムが見つかった…。
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出てきた(結局私が運んだ)モーニング、見た目はいたって普通です。
スープはウェイパーのような中華スープ系。
野菜は新鮮な素の味(ドレッシング希望)。
トーストは、ライフレーク入りの食パン。
口にすると、何だろう、この、舌を刺すピリピリ感…。
原因はパンなのかマーガリンなのか?
世間話をしつつどうにか頬張るもののたまにムセる。

ママさん「今でも昔学生だったお客さんとか来てくれてねぇ」
私「へえ~、それは嬉しいですねぇ~ゴフッ…」

昔の懐かしい話などをのんびり話してくれるママさん。
モーニングを食べ、支払いをし、挨拶をしてお店を出ました。
お腹は大丈夫でした。

■某店B

検索で名前が引っかかったので、場所を確認してから向かったこちらのお店。
入口横のハンガーにブラブラぶら下がっているもんぺなどを後目に入店。
中に入ってみると、フライパンでジュージューと鮭を焼いている年配の女性が。
店内を見回してみると、ガムテープなどで補修された箇所もあり、
壁などの色合いからも結構な年季を感じます。
まず気になったのが、壁にある「日替わりランチ400円(飲み物つき)」の表示プレート。
私「ランチ400円なんですか!?しかも飲み物つきで!」
手書きではなく、プラスチックプレートの刻印での表示なので、
もしや昔の価格のまま放置されてるのか?と思わせる驚愕の価格設定。
私「ランチでこの価格だと、モーニングはおいくらなんですか?」
ママさん「300円なんよ」
私「(安いな~)じゃあモーニングお願いします」
テクテクとトースターに向かって歩くママさん。
中から紐で縛られたきんちゃく袋を取り出すと、その袋をポイッとそのへんに投げて、
トースターのスイッチを入れました。

冷蔵庫から食パンを取り出し、トースターに一枚放り込み、パンの袋を隣に置いたママさん。
あまり見かけない食パンのパッケージだな?と近寄って見てみると、
刻印されている賞味期限はこの日から二週間前。
うん、あれだ、冷蔵庫じゃなくて冷凍庫だったかもしれないし…とそっと席に戻るあたくし。

気さくで話好きなママさん、話している途中でも結構頻繁に、
口をモゴモゴした後「クワッ!」と開くのでちょっと驚きます。
入れ歯を安定させる為と思われます。
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モーニングの提供を待ちつつ、ママさんとのんびりお話。
昔は複数人でお店をされていたそうで、何しろ忙しかったとか。
人の流れの変化や、コンビニ、チェーン店の台頭は大きいと感じているそうです。
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モーニングは、シンプルにコーヒー&ゆで玉子、トーストというもの。
トーストが木のプレートに乗ってるのはちょっとお洒落。
「ワタシハナニモミナカッタ」と、年季の入ったパンを無心で頬張りました。
パサパサはしてましたが、そこまで違和感は感じなかったような。
コーヒーはポットに入っていたものです。

ひとしきりお話しした後、「お邪魔しました」と席を立つ私。
500円玉を手渡すと、ママさんが何かを探し始めました。
ママさん「あれあれ、どこにやったかねぇ~」
戸棚や引き出しを開けながらあちこち探し、
きんちゃく袋を見つけると手に取り、中を探り始めました。
私「(あれは確かトースターの中に入っていた…)」
ママさん「はい、おつり」
そうか、あれは、あのきんちゃく袋は、

財 布 だ !
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貴重品は米びつに、みたいなもんでしょうか。いや違うわ。
色々と衝撃を受け、ヨタヨタと店を出ました。
400円のランチ、気になるんですけど戻る勇気がなかなか。

■まとめ

鼻はよく利くので、その点はご安心下さい(誰に言ってるのか)。
多少お店のパンチは効いていても、お店の方そのものは良い方なので、
ネタっぽい扱いにするのはどうかなと思いましたが、
「トースターに財布」はなかなか無いんじゃなかろうかと。

上の二店以外で印象に残っているお店としては、一旦入りはしたものの、
入った瞬間のケモノ臭さと雑然を超越した散らかり具合に「ここはやばい!」と思い、
言い訳して出ようかと悩んでいたら「モーニングは無いんよ」と言われ、
「それは残念ですー!モーニング食べたくてー!」と出たお店もありました。

何しても、色々なお店があるな…ということで強引に締め、
また機会があればまとめてみたいなと思います。
無い方がいいか。
以上、「秘密のお店」でした。